こんにちは。兵庫・神戸注文住宅IDAHOMESのHaseです。
9月よりはじめました、『 IDA HOMESのスタッフが印象に残っている建築 』をご紹介する企画の、今回はVol.09です。
引き続き、ゆるりと旅行気分を感じていただいたり、コロナ禍が明けたときに訪れたい場所の参考などにしていただければと思います。
Architecture that impressed me Vol.09 『 セセッション 』
今回ご紹介する建築は、『セセッション』です。今回は、僭越ながらこの企画をはじめた、私の印象に残っている建築を紹介させていただきます。
セセッションは、オーストリア・ウィーンにあるウィーン分離派(セセッション)の展示施設 です。
私が、セセッションを知ったのは大学の授業だったかと思います。恐らく、建築やデザインの歴史についての授業だったような記憶です(曖昧ですみません 笑)
セセッションには、約2年前に行ったオーストリア・ウィーンへの旅行中に訪れました。一度、地下にあるベートーヴェンフリーズというクリムトによって描かれた壁画を見てみたかったんですよね。
ベートヴェンフリーズは、ベートーヴェン第九交響曲にもとづいて、「幸福への憧れ」「敵対する勢力」「歓喜の歌」の3つが描かれており、それらがホールの3つの壁面の上半分にフリーズ状に連なるよう構成されています。
以前からクリムトが描いた絵に惹かれていたこともあり、ウィーン市内の美術館などにクリムトの作品が多く展示されていることを知ったことも、セセッションをはじめ、ウィーンへ訪れるきっかけになりました。
私が感じるセセッションの魅力は、当時保守的だったウィーンの芸術界からの分離を目指した若い芸術家達によって、大きな変化や改革を求めて建てられたであろうバックボーンが、建物の上部に設えられた金色のドームをはじめとする随所のデザインから読み取れるところです。
ドームに金色を使用しながらも、煌びやかになりすぎず、程よいバランスが取れていると感じられるところも素敵だなと感じます。
セセッションは、建築家オルブリッヒの設計によるもので、入口上部には”DER ZEIT IHRE KUNST,DER KUNST IHRE FREIHEIT”(時代には芸術を、芸術には自由を)のモットーが掲げられています。
個人的に、芸術の必要性をコロナ禍になってより感じるようになったので、セセッションに掲げられたモットーは、現代にも通じるような思いに感じます。また、文字のフォントが建物のデザインの一部として変に目立つことなく、馴染んでいるところも素敵で、個人的にくすぐられる好きなポイントです。
また、1Fでは現代アートの展示が行われていて、今もなお新しい芸術を紹介し稼動しつづけている場所となっているところが素敵だと思い、刺激を受けました。
私が今後訪れたいのは、サグラダファミリアです。もう10年以上前になりますが、学生の頃に一度訪れたことがあるので、完成した時にもう一度見に行ってみたいと思っています。コロナ禍で観光客が減り建築費用の収入が減ってしまったこともあり、当初予定していた2026年の完成が難しくなっているようなので、この状況が少しでも早く良い方向に向かっていくことを願っています。
【Back Number】
Vol.01 鼓門(石川県)