こんにちは。兵庫・神戸注文住宅IDAHOMESのHaseです。
先月よりはじめました、『 IDA HOMESのスタッフが印象に残っている建築 』をご紹介する企画の、今回はVol.08です。
引き続き、ゆるりと旅行気分を感じていただいたり、コロナ禍が明けたときに訪れたい場所の参考などにしていただければと思います。
Architecture that impressed me Vol.08 『 法隆寺 』
今回ご紹介する建築は、『法隆寺』です。選んでいただいたのは、工務のYokotaさん。
法隆寺は、奈良県斑鳩町法隆寺にある寺院で、推古15年(607年)に聖徳太子によって創建されました。
Yokotaさんと法隆寺の出会いは、『社会科(歴史)の教科書かな。』とのこと。
法隆寺を初めて訪れたときのことをお聞きすると、『最初は中学の課外授業だったと思いますが、その当時はあまりこの建物の凄さがわかっていませんでした。』とのこと。確かに、年齢を重ねていくことで、若い頃には気付かなかった凄さや魅力に気付くことってありますよね。
Yokotaさんは何度か法隆寺に行かれているようで、『2度目は約20年程前で当時の職場の仲間と定期的に各地のお寺やお城等歴史的建造物を中心に訪れていた時に拝観しました。』と、教えていただきました。
また、『あとこのアンケートがきっかけで思い立ち、つい先日拝観してきました。』とのことで、企画した私としてはとても嬉しかったです!ありがとうございます!
Yokotaさんに法隆寺の魅力をお聞きしたところ、『何といっても現存する世界最古の木造建築物であり、約1300年間その姿を保ち続けていて古代の人たちが生きていた時代のものがそのまま残っていることに驚きです。』と、その歴史の魅力を教えていただきました。
『また現代のような製材機械や便利な工具もない時代にこのような構造の建物を手作業で作り上げた当時の職人の技術・知恵の素晴らしさには感心させられます。あと大工の神様とも呼ばれている聖徳太子が建立したお寺であることも有名です。』とのことで、現場監督ならではの目線で法隆寺を見られているのだな~とお話しを聞いていて感じました。
また、法隆寺から影響を受けたことをお聞きしたところ、『影響を受けたことというわけではないのですが、法隆寺が約1300年の長い歴史をくぐりぬけてきた長寿の秘訣は、建てた当時の職人の卓越した技術もさることながら、主要な構造材に強度の高い檜を使用していたという点と現代の超高層建築(スカイツリー等)にも応用されている耐震構造を持ち(五重塔)、そして寺院のそばに宮大工達が住んでいる地区があり、代々宮大工達が世代を超えて技術を受け継ぎ定期的な点検や修繕をおこなってきたことによるものであると知り、建物を長持ちさせるには建築技術・使用材料・構造はもちろんのこと、日々のメンテナンスも非常に重要だということを改めて感じました。このことは法隆寺などの寺院のみならず現代の住宅においても同じことが言えるのではないかと思います。』と、お話しいただきました。
やはり建物が長い間存在し、役割を果たし続けるためには、日々のメンテナンスが大切なのだと、Yokotaさんのお話しを聞いていて改めて感じました。法隆寺をじっくりと見に行ったことは無かったので、私もまた訪れてその凄さを目で見て感じてみたいと思いました。
そんなYokotaさんが次に訪れたい建築は、『海を敷地とした独創的な建物で世界遺産にも登録されている厳島神社』
『固めた地盤(杭と敷石)の上にその自重だけで海の中に建っている大鳥居の構造が興味深い。現在大鳥居は大規模修繕中で足場が組まれていて見るとはできないですが修繕が終わったら訪れてみたいです。(修繕完了時期は未定です。)』とのことで、また行かれた際には、Yokotaさんの監督目線で感じた厳島神社の感想をお聞きしたいなと思いました^^
【Back Number】
Vol.01 鼓門(石川県)