こんにちは。兵庫・神戸注文住宅IDA HOMESのHaseです。
先日、大学時代の友人とリモート飲み会をしていたときに、昔行った旅行の話になり「あの建築良かったよね~」と話しながら思い出した建物があったので、今日はその建物の話をしたいなと思います。
その建物は、香川県にある「瀬戸内海歴史民俗資料館」
海に面した山道を車でひたすら登るとたどり着くこの建物から、瀬戸内海の海を見下ろす光景が清々しく気持ちよく、夏の日差しが建物にとても良く似合っていたのを覚えています。
この資料館は、香川県庁職員として地域に根ざした建築を追及した建築家・山本忠司さんが、県の建築技師で初めて日本建築学会作品賞を受賞した建築です。
ブログを書こうと思い写真を掘り返してみると、訪れたのは2014年7月だったので約6年前になります。話していたときは、そこまで前だとは思っていなかったのですが、月日の流れは凄まじく早いですね…(笑)写真に写っていた自分の姿もさすがに若くて、懐かしくなりました。
なんといってもこの建物は、高低差が面白い印象で。
中庭を囲むように大小さまざまな大きさの展示室が配置されているのですが、それぞれの床面の高低が違うので、展示室を進むごとに変化を楽しめます。
木々が植えられている中庭に面した窓からの光だけで、日中は十分過ごしやすいんじゃないかと思う位、心地良い明るさで。中庭の窓を通して、次の展示スペースが見えるのも面白い仕組みだな~と思いました。
海賊の城をイメージして設計されたそうですが、大小10の床面の高低が違う展示室を回遊するなかで、アップダウンの変化を楽しめるところが、海賊のような冒険心をくすぐるのかもしれません。
ちょっとした段差や高低差によって、視点の位置が続々と変化し、それによって見え方感じ方が変わる。密かな高低差・勾配好きの私としては、くすぐられるポイントでした(笑)
公式ページを見ていると、館内合計170段以上を数える階段や屋外を通りながら巡ると書かれていました。ほぼ平屋(一部中2階)の建物内外の階段数と考えると驚きです。「いやいや、段差ありすぎでしょう!」と(笑)
また特徴的な石積外壁は、建築工事の際に出た石を積み上げるように貼り付けているそうです。
自然地形をそのまま生かした、地域の特色を建築に生かしているところに郷土愛を感じますよね。
「建築を見る」という視点で、博物館や資料館を訪れてみるとまた新しい発見があります。
友人と「また行きたいよね~」なんて話をしていたので、今の状況が落ち着いたらまた行けたらいいなと思っています。
担当:事務