こんにちは。兵庫・神戸注文住宅 IDA HOMESの設計担当です。
私事ですが、平成24年から待望の自分設計の家に住み始めて7年目になります。完成当初から細部は未完成のままで、未だに照明がついてない部屋があるくらい。建築を志すはしくれですから、それなりのこだわりもあって「気に入るものが見つかるまで…」と考えているうちに今に至るという訳です。
そんな調子なので外構は最低限で、コンクリートの下地壁と木をポイントに植えただけでほったらかしになっており、ガレージも砂利敷のまま…。日常の忙しさにもかまけて時間が経ってしまった感じです。
ただ私が思うのは、家は建てた時が完成ではなく、そこからがスタートだということ。
適度な経年変化と、それに対する手入れを繰り返すと、徐々に愛着が出始めてそこから家いじりが楽しくなるものです。
だから家や庭は、いじりやすい素材を選んで、手づくり感が出るつくり方で「いかに美しく、シンプルにつくれるか」が大切だと思うのです。特に素材は、自然に還れるものがオススメです!
そこで、石+栗石のガレージ土間とコンクリート壁下地に石貼が、今回の庭プラン。
住み始めた頃より格段に愛着が湧いてきていて、加えて思い出も染み込んでるから、ふさわしいと感じる庭も当時とは違ってきている…。でも、その変化こそ実は楽しいのです。
時間は関係性を深め、本物への理解を導く。
改めて、遅ればせながらも庭づくりを始めて、家の豊かさとは「感覚を確認しながら、時間をかけてじっくりその変化を楽しむこと」と気付かされています。
担当:設計