家を建てる敷地として考えたとき、積極的に傾斜地や崖地を探したり、選ばれる方は少ないのではないでしょうか。
Photo by 空に剥く家
どことなく「危ないかも」「土地の使い方に制約が多そう」といったマイナスイメージを持たれている方も多く、実際に建物を建てるとなると、土地の安全性確保に時間や予算が掛かったり、地盤補強や土留め・擁壁工事が必要になり工事費用が別途必要なケースも少なくありません。
ここまで聞くと「なぜ、そこまでして傾斜地に建てるのか?」と疑問に思われるかもしれませんが、傾斜地には、平地にはない眺望を作り出すことの出来る土地の魅力や、高低差や段差を生かした唯一無二の空間を生む可能性を大きく秘めていることが挙げられます。
なぜ“傾斜地に建てる”のか。
今回はその理由を、神戸で注文住宅を手がけてきた、IDA HOMESの施工事例とあわせてご紹介したいと思います。
敷地環境を利用した景観
まずは、傾斜地の持つ土地の魅力についてのお話しから。
やはり、傾斜地の環境を利用した景観は欠かせない魅力のひとつです。
斜面や崖地になっている土地ですので、住宅が密集している平地に比べると自然や緑が多く残っており、見晴らしや日当たりの良い場所が多い傾向にあります。
実際に〈緑がつながる家〉の土地は、西側の斜面に雑木林が広がり、桜や紅葉など四季折々の眺めが楽しめる丘陵地。
東に平らな部分のある敷地ですが「芝生の庭が欲しいけど、西側の斜面地も利用したい」とのお施主様の要望に応え、建物を斜面に寄せて配置。
そして斜面にせり出す形でウッドデッキを設け、大きな窓を東側と西側に配置して、芝生の庭と雑木林をリビングを通してつなげました。
傾斜地が可能にする眺望
また、周囲の建物より高い位置にLDKを配置出来ることで、視界を遮られることないパノラマも実現することが出来ます。
まるで空の上に暮らすような贅沢な居心地を暮らしに取り入れ、
陸より空に近い感覚を、家に住まいながら感じるというのは、どこか新しいライフスタイルのようにも感じます。
また、斜面を生かした立体的なプランニングになるため、自然と外観のフォルムも、ダイナミックで他にはない装いに。
斜面の持つ傾斜や段差が、内部空間のプランニングだけでなく、外観にも変化や影響を与えている。そんな敷地とプランの相乗効果も斜面地の持つ魅力のひとつと言えるかと思います。
傾斜を残すという選択
また、気になる費用面のお話も少し。
冒頭でもお話していましたが、土留め工事や擁壁工事などを行う際、平地よりも工事費用が高くなる場合が多くなりますが、斜面地は平地に比べて土地自体の価格が低いことが多く、同じ市町村でも平地より土地の購入費用を抑えることが出来ます。
また、斜面地の傾斜を造成して建築するのが一般的ですが、造成せずにそのまま傾斜を残して建築するプランにすることで、造成費を抑えることも出来ます。
実際に、〈空を剥く家〉では、傾斜を造成せずそのまま建てるプランを高い施工力でクリアし、個性的なフォルムを実現しています。
条例や法規に忠実な構造を、安全性と機能性を考慮して選び、元々の傾斜を無くさずに生かし建てることで、費用を抑えつつもデザイン性の高い建築を実現できます。
斜面地での家づくり
斜面地は、平地に建てる場合と比べるとより多くのタスクを考え、解決しながら家造りをすすめる必要があるのかも知れません。
しかし、それ以上に他の敷地では決して手にすることの出来ない眺望や空間を、日々の暮らしに取り入れ、日常として馴染ませることが可能になります。
土地の制約を超えた先に、想像もしなかった空間が生まれていく・・・
「斜面地に建てる」家づくり。いかがでしょうか?
今まで、斜面地での建築計画をお考えでなかった方も、是非お気軽にIDA HOMESにご相談ください。
IDA HOMES /株式会社伊田工務店
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