この夏にとても感動的な自然体験をしましたので、ご紹介したいと思います。
訪れた場所は、奈良県にある吉野熊野国立公園の大台ケ原です。
大台ケ原の山頂は標高1694m、近くまで車で行くことができます。駐車場から整備された遊歩道があって、
老若男女誰でも山頂まで短時間で行くことができるようになっています。(ちなみに西大台への入山には事前手続きが必要です。)
私たち家族は、駐車場→日出ヶ岳(山頂)→正木峠→正木ヶ原→大蛇嵓→シオカラ谷→駐車場、のメインルートで歩き、5時間程度かかりました。
(途中昼食・川遊び含む)
大台ケ原は、昭和30年代の伊勢湾台風などの大型台風の被害、それによるミヤコザサの拡大、シカによる食害などで森林が減少し、現在は環境省によって計画的に森林の再生が進められている。とのことですが、
枯れ木や倒木、ササ、シカによってできた低木の樹形などがとても良い雰囲気を醸し出していて、観光客的にはとても魅力的な風景でした。
もちろんこれから樹林が回復していって欲しいと思います。
そして自然の風景が大変美しいことはもちろんですが、遊歩道や柵などが木や石などの自然の素材で整備されており、
自然の景観を壊さないようにしていることにとても感心させられました。
地元の六甲山系と比べてみて、山道整備の理想形を見たように思います。
大台ケ原東大台にはまるで回遊式の庭園を歩いているような、そんな感動がありました。
遊歩道の景色は十分に堪能しましたが、もちろん絶景スポットの大蛇嵓へも行ってきました。
私の写真ではわかりづらいですが、断崖絶壁でかなり怖いです。
帰り道のシオカラ谷の途中には川が流れており、水が澄んでいて味はとてもおいしかったです。
神戸から往復8時間。行く価値ありです!
担当:設計