先日、平安神宮にほど近い 京都市勧業館みやこめっせで行われた、布博 in京都へ行ってきました。
全国各地から、60組以上の布にまつわる作り手が集う「布博」
テキスタイルや刺繍作品、ボタンやビーズなど、作家さんや店主さんのオリジナリティあふれるラインナップが並びます。雰囲気は、博覧会というよりちょっとした蚤の市のよう。東京では10回開催されており、京都でも今回で5回目の開催になるそうです。
会場では、様々なテキスタイルを使ったハンカチやポーチ・クッションカバー・鞄・服などが販売されていたり、作家さんオリジナルの生地やテキスタイルを手芸屋さんのようにメートル単位でその場で切って販売をしているお店もありました。
そのなかで、私は「natsuki CAMINO」というデザイナーさんのインテリアファブリックを購入しました。
色を塗った紙を手で割いた、貼り絵で制作されたアートワーク。
2色の鮮やかなブルーが爽やかなデザイン。空港を思わせる旅客機の機体と手前の黄色いトランクに、これからのフライトを予感させるような期待感を掻きたてられ、見ているだけでワクワクするような明るい気持ちにさせられました。
このインテリアファブリック、会場では白い縁の額に入れて飾られており、そのアウトプットの仕方がとても素敵だったので、私も早く額に入れて飾りたいな~と思っています。
また、今回の布博へは趣味でハンドメイド作品を作っている友人と一緒に行ってきたのですが、その友人が隣で一番吟味して選んでいたのが、ヴィンテージのビーズやボタンを扱うブース。
普段手芸屋さんでは、なかなか目にすることのない色や形のボタンやビーズが揃っており、その多くがフランスやイタリアなどヨーロッパから店主が買い付けてきたもののよう。ひとつひとつ手にとって見ていると、やはり日本の美的感覚とは少し違ったヨーロッパならではの趣のあるデザインがたくさんあることが頷けます。色合いが“何色”とひと言では表せないものばかりで独特!素敵!
大学では、衣と住を学ぶ学科に在籍していた私ですが、洋裁や手芸は大の苦手文野。そんな、手先の器用でない私でも簡単に楽しめる!と思い、購入したのがこちら。
ご覧の通り、ビーズをキルトピンの針に通すだけです(笑)
これがハンドメイドなのかはさておき(笑)、それでもたくさんあるパーツの中から自分の好きなものを発掘したり選んだり、そのなかで色合いや組み合わせをあれこれ考えるのは楽しいものです。
私と違って、いろいろなアイデアやセンスを持っている友人は、たくさん購入したビーズやボタンを組み合わせて、ネックレスやイヤリングを作るようでした。一体、あのパーツ達からどんなものが出来上がるのか非常に気になるので、完成したらお披露目してもらおうと思っています。
そんなハンドメイドの先輩(?)である友人の「頭の中で想像していたものが、実際に作ってみて『これだ!』と上手くはまって出来上がった時の嬉しさが、ハンドメイドの楽しさのひとつ」という言葉に、なるほどなと附に落ちた気がしました。
どこか勝手に、洋裁や手芸は芸術的なセンスを要したことのように思っていましたが、順序良く組み立て、頭の中で整理しながら作っていく過程は数学的で、ある種ロジカルな部分もあるんだな~というのが新鮮な感覚で。頭のなかで想像して計算して、それを具現化していくことは、どこかパズルのよう。
どうやら私が想像している何倍も、ハンドメイドの魅力はまだまだ奥深いようです。