『 最近きっちりとした食事ができていないなぁ・・・ 』
作ってはいるけど時間のせいにして盛り付けが適当だったり、味わうことなく素早く口にいれてお腹がいっぱいになればよし。子供の食事はできるだけ手づくりでと思い、頑張っているのですが、大人のご飯は時間切れで「簡単なものになりがちだなぁ」と感じていた時に出会った本を今回ご紹介します。
「 私が最近弱っているのは毎日「なんとなく」食べているからかもしれない 」
意味ありげなタイトルですが、決して私自身弱っているから読もうと思った訳でも、そんな内容の本でもなく、食への興味と子供の食事マナーにも役立つと思い、購入に至りました。
何を食べるかではなく、どう食べるかについて述べられた本です。
食べ方や食べ物に敬意を払うことで心や体、健康な暮らしにも通じていることを教わることができます。
五感をフルに使って食材を楽しむ。野菜一つ一つの紹介文を読んでいるとトマト一つとっても時期により硬さや甘み・色が違ったりで奥深い。すぐにでもトマトをかじりたい衝動にかられました(笑)
1歳の息子は、食べることがとっても大好きです。
先日、キッチンからすだちを見つけ、見つめて手触りを確かめ、くんくんと香りを嗅いで喜んでいました。教えていなくても五感を使っている姿に、はっとさせられた瞬間でした。
『 目で見て触れて匂いを確かめて食事をする。 』
とってもシンプルなことを私たち大人も小さい頃は本能的にやっていたのかもしれません。
最近の我が家は、慌ただしい時間の中でも晩ごはんの時だけは、果物や生野菜は食卓でカットして見せてから食べさせています。これから数多くの食べ物に出会う彼、このまま食べることが好きで食を含め身近な小さなことにも気付き、興味が持てる人であって欲しいものです。
そして、食は人とのコミュニケーションにおいても必要なもの。
食べ方ひとつでその人の性格や生き方も映し出してしまいます。食べ方を美しく心がけるだけでコミュニケーションにも自信が持てるそうです!そんな気もします。
早速ですが、サラダが映える器を選び、盛り付けを工夫し、背筋を伸ばして食事をとるとなんだかハッピーで美味しい!ちょっとした意識で変わるものなんだと実感しました。
旬の食材も意識し、一つ一つの食材まで楽しめるようなゆとりのある人になりたいと思いました。
「 私が最近弱っているのは 毎日「なんとなく」食べているからかもしれない 」
著者:小倉朋子
出版社:文響社
文響社ホームページ:http://bunkyosha.com/book/9784905073239
担当:事務