■施工事例「中庭を眺める家」
最近の住宅は、気密と高断熱という付加価値を付けている住宅が当たり前になりつつあります。
そこで、今回は気密住宅について少し書きたいと思います。
気密住宅にすることで、「冷暖房が効きやすい」「壁体内結露を防止する」「計画換気がしやすい」
などのメリットがあげられるのですが、逆に、
「空気が汚染されやすい」「冬の暖房時期に通常より乾燥しやすい」といったデメリットも起こり得ます。
このように、一見良いことと思われている住宅性能も、住み方次第でデメリットになることもあるのです。
多くの方が、新築当初は新しい家具や本棚、ラグマットなど購入したりしますが、
これらは建築基準法のシックハウス対象外です。
又、建物自体はシックハウスに対する規制が設けられているので問題無いように思いますが、
部材から揮発する物質が時に有害になる可能性があり、気密が高い家では人体に影響を与える物質が外に出ていかず、
家中に蔓延したりすることもあります。
住宅の空気環境を良くしなければ、カビが発生しやすくなるだけでなく、
肌が敏感な方や新生児などはシックハウス症候群にかかる可能性があります。
住宅の空気環境を良くする為には24時間換気を有効に活用したり、
窓での換気やエアコンの活用を意識的にして頂きたいと思います。
ある程度経てば有害な物質は徐々に大気中に放出されるので問題なくなると思います。
建材自体にもシックハウスに有効な物もあります。
クロスを張る下地に使う石膏ボードで「ハイクリーンボード」という製品があります。
この商品は有害物質ホルムアルデヒドを短時間で吸収分解し、再放出させません。
このように、使用する部材で新築時の室内空気をきれいにする商品もありますので、
興味がありましたら営業スタッフまでお尋ねください。
これから湿度の高い梅雨や高温多湿の夏がやってきますが、
せっかく建てた新築の家で気持ちよくすごせる様に、換気について興味を持って頂けると嬉しいです。
担当:工務