今春も、社員総出で六甲山のグリーンベルト事業に参加してきました。
会社としては13回目、私個人としても4回目の参加となります。
ざっくり何をしているのかと言えば、平成7年1月17日におこった阪神淡路大震災によって、
六甲山系のいたる所で山の斜面がくずれたり地割れが発生しました。
その後、雨などによってくずれた所はさらに増え、その数は1000か所以上にも達しています。
また、地震によってゆるんだ地盤は、今後の大雨などによる土砂災害の危険性があります。
このため、六甲山系を一連の樹林帯(グリーンベルト)として守り育て、土砂災害に対する安全性を高めるとともに、
緑豊かな都市環境、景観などをつくり出そうという取り組みなのです。
日々、ろくに運動もしていない私にとっては、弊社の担当エリアまでの道のりが非常に過酷です…(;_;)
約1時間ほどのハイキング(私にとっては山登り)は、林道を楽しむ余裕もないほど苦しいです。笑
ですが、到達したときのあの達成感が忘れられず、年甲斐もなく毎回チャレンジしているのです。
最初にお伝えしたとおり、本来の目的は山登りではなく、『植樹活動』。
目的地につくと、休む暇もなく草刈り作業が始まります。
毎年、春と秋にこの植樹活動を行っているのですが、
冬場の冷え込みからか、今回は思った以上に草木は伸びておらず、早々にキレイになります。
それでも、広大な敷地をキレイにするには人力だけでは追いつかないので、草刈機も導入して行います。
そうして、キレイになった地面に新しい苗木を植えるのです。
苗木は、毎回10本近く植えるのですが、半年後には1/3ほどが弱ってしまいます。
もっと定期的に世話をするべきなのかもしれませんが、如何せん、日々の業務もあり、手に負えていない状況です。
ですので、少しでも強く育ってもらうために、しっかり穴を掘り、支柱を添えて、水をふんだんに与えます。
過去に自分が植えた苗木が大きく育っていると、思いの外嬉しいものです。
新芽が出ているのを見ると、普通に感動します。
「グリーンベルト事業」というと、何だか壮大な取り組みに参加しているように聞こえるのですが、
こうしたちょっとした喜びや感動が得られるこの活動に参加することで、たくさんの発見があります。
山の上から見る神戸の街並は、最高です。
緑に囲まれて食べるおにぎりは、特別です。
無造作に植えられた木々の生命力は、偉大です。
海の向こうに広がる世界は、未知なのです。
私は、海と山に囲まれたこの街が、本当に大好きです。
だからこそ、この街を守るためのちいさな活動に、これからも参加していきたいと思います。
皆さまの、ちょっとした1歩が、街を、暮らしを変えるかもしれませんよ。
担当:広報