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Vol.049 住まい選びの「基準」

2015.7.17

住まい選びの基準

突然ですが、皆さまの住まい選びをする際の「基準」ってなんですか?
もちろん、戸建かマンションか、ファミリー用か単身用かにもよるので一概には言えませんが、
最近、その「基準」が年齢と共に変化していることに気付かされました。

元々、私自身、仕事の都合で転居をくり返してきたのと、不動産業で働いていたこともあり、
比較的住まい選びに携わる機会が多くありました。
今でも、周りの友人が部屋探しをする際には、よく同席して見に行くこともあり、人並み以上には
その「基準」を耳にする機会は多いのかなと思います。
あくまで個人の感覚なので、全然違うという方もいらっしゃるとは思いますが、
私の経験上、何となく見えてきたのが以下の推測です。笑

 

【20代前半】
いわゆる社会に出て初めて親元を離れたり、勤務地近くの新居に引っ越す時期によく見られる「基準」は、妥当性。

住まい選び

・     家賃は安いに限る

・     通学・通勤時間の許容範囲が広い

・     親の発言権あり

・     風呂トイレ別、2階以上が希望条件

収入面や親への負担軽減を考え、家賃の妥当性が要望の大半を占めるので、通勤時間は比較的長めでも許容される。
また、親の意見によって左右される人も多く、ある調査では20代前半の約30%は親が決定権を持っているというのも、
この時期の特徴とも言えます。

 

【20代後半】
多少なり収入も増えてくる時期なので、「基準」も少し贅沢?になってきます。この時期の「基準」は、利便性。

住まい選び

・     最寄駅から近い(むしろ勤務地から徒歩圏内であれば尚良い)

・     家賃よりも部屋の広さ

・     セキュリティの充実

・     風呂トイレ別に加え、独立洗面台も希望

朝から晩まで仕事に明け暮れたり、趣味や習い事に通うなど、
比較的アクティブに動き回るこの時期は、何より利便性が重要。
家賃を要望から多少上乗せしたとしても、堅苦しくない広さや使い勝手、住みやすさ(設備の新しさ)を
重視するのが特徴です。
→豆知識ですが、この世代の部屋探しは希望家賃から少し高めの物件を提案されることが多く、
良いものを見せられそのまま決めてしまう人も多いようです。

 

【30代前半】
健康にも気を使いだし(これも人それぞれですが…)、住環境というものを考え出す時期の「基準」としては、
快適性。

住まい選び

・     2部屋以上が希望

・     環境重視

・     風呂トイレ別、独立洗面台、キッチン広めは必須項目

・     収納力高め

モノが増えてきたからか、堅苦しいのが嫌になったからか、何より広さを求めます。
更には、自分が本当にくつろげる環境は何かを考え、そのためには築年数や駅からの距離は多少我慢できます。
建物の新しさよりも環境のよさを重視する傾向があります。
ただ、裏の理由としてはそれなりに見栄えも良くて、隠したいものは隠せる好都合な部屋を
求めているのかもしれませんが…笑

このように、私の周りだけでも年代によって重要視するポイントは明らかに変化しており、
1人ならまだしも、これが夫婦、多世帯となれば、要望を集約するだけでもひと苦労なのが一目瞭然ですよね。
新しい住まいを選ぶ作業は一見楽しいイベントのようですが、要望ばかりに囚われて
住む前に疲れ果ててしまわないよう気をつけたいものです。

 

記事担当:事務

 

 

 

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