家づくりにたずさわる事に何の疑問も持たず、ついこの間50歳を迎えました。
父親が大工であったことから、物心ついた時にはいつも建築現場で遊んでおり、
今現在、私自身が現場管理の仕事をしている事がなんだか当たり前のような気がする
今日この頃です。
現在の現場では、安全面などからなかなか考え難い話ですが、
棟上げ時に施主の友人・知人や協力業者、近隣の方までもが勢揃いでお祝いし、
夜中まで大勢でお酒を飲んだり、冬には廃材を燃やす際にアルミホイルで焼き芋を作り、
現場の職人たちと食べたりしたこともありました。
現在ではここまで盛大に祝うことはないですが、
「家づくり」というものはどんなご家族にとっても人生の一大事であることに変わりはなく、
今でも棟上げや引渡しを迎えるたびに、どこか胸が熱くなる思いを感じるのは、
昔ながらの風習や慣わしが今も尚息づいている証拠ではないでしょうか。
最近、色々な分野で昔ながらの慣わしや古きよきものに注目が集まっているようです。
一躍流行した“おもてなし”の心もその一つなのかもしれません。
しかし、まだまだ再建すべきすばらしい風習や慣わしが日本には沢山あります。
少しでもそういった思いや慣わしを若い人たちに継承していけるよう、
家づくりにたずさわる者としての心を大切にしていこうと思う親父のつぶやきでした。
記事担当:工務課