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建築・インテリア

Vol.004 【周辺環境に馴染む家】実験vol.1

2014.8.29

“周辺環境に馴染む家”とはどんな家か?

敷地環境

 

設計士は特殊な場合を除いて、住宅などを建築する上で
土地の周辺環境を考慮します。
規模の大小はあれど、少なからず建築物は周辺環境に
大きく寄与するからです。
住み手側からすれば、もちろん住み心地はとても重要な要素なのですが、今回は違う視点で見ていきたいと思います。

 

言葉では分かりづらい!という方のために、今回は実際に模型を作って実験を行いました!
今回の実験では、『透過性のある家』、『シンプルな家』、『個性的な家』の3種類を用いて、
両者対極にある『緑豊かな自然』と『雑踏とした都会』を背景に撮影しました。

最初に『緑豊かな自然』を背景にした場合を見ていきましょう。

『透過性のある家』
敷地環境

 

 

 

 

←周辺環境にとても馴染んでいるのが分かりますね。

 

『シンプルな家』
敷地環境

 

 

 

 

←こちらも建物がシンプルなので、
環境に馴染んでいると言えそうです。

 

『個性的な家』
敷地環境

 

 

 

 

←こちらの写真では周辺の環境が損なわれてしまっています。

 

迷彩柄など自然に馴染む柄もあるので一概には言えませんが、
個性的な家を建築する場合は慎重に検討をしなければならないようですね。

 

次に『雑踏とした都会』を背景にした場合を見ていきましょう。

『透過性のある家』
敷地環境

 

 

 

←見方によっては環境に馴染んでいると言えそうですが、周辺の建物には総ガラス張りといった特殊な建築物はないので、環境に馴染んでいるとは断定できなさそうですね。

 

『シンプルな家』
敷地環境

 

 

 

←こちらは透過性のある家と比べると環境に馴染んでいると言えそうです。ただ、建物の形態によっては環境に馴染んだ家とは言い難いかもしれません。

 

『個性的な家』
敷地環境

 

 

 

←自然を背景にした場合と比べると少しは環境に合っていると言えますが、やはり、前者2つの模型と比べると環境に馴染んでいると言うには程遠いですね…

 

環境に馴染む家がどんな家なのか、なんとなくお分かりになってもらえましたでしょうか?
建築する場所によって、気候、風土、風向きなど種々多用に環境は変化します。
その環境を読み取って周辺に馴染む家を建築することで、
自分のみならず、周囲の人々や環境に愛される建築になるのです。

建築って奥が深いですね…!

記事担当:工務課

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